あの時ああしてればこうしてれば病

常にやれることはやってきたつもりではあるが、振り返ってみるとやはり後悔することが多い。

しゃあない、仕方がなかったんだよと思っても、今でも時々思い出してものすごく悔しくなったりすることがある。


大学の時に音楽事務所から誘いを受けたことがあった。確か大学祭の最中。後輩の一人が「大野さんこういう方がいらしてますけど」と取り次いでくれた記憶がある。

音楽制作をウチでやらないかというような話しで、事務所への登録料として¥50,000払えないか、、、みたいな感じだった。

とても丁寧な喋り方で押しつけがましくも偉そうでもなかったのだが、その時の俺は「なんか胡散臭えな」と思ってしまった。

ひょっとしたらいい話しなんじゃないか、、、とも考えたのだがグズグズとなにもしないうちにグダグダと時間は過ぎていって、曖昧になっていってしまった。登録料が惜しかったのも正直あるね。¥50,000はいま考えれば至極当然な額なんだけれどな。

いま考えてみれば、何処で俺のことを知ったのかはわからんが、わざわざ学祭まで足を運んでくれたんだからそれなりの話しだったんじゃねえかなとは思う。あの頃は頑張ってさえいればチャンスはいくらでもある、みたいに考えていたフシはあって、まあまたこういう話しはあるさ!みたいに軽く考えてしまったんだろう。、、、ひとりだけ、「真剣に考えたほうがいいんじゃない?」と言ってくれた人がいたな、、、。

しかしこの後2〜3年「不遇な時」を過ごすことになってしまってね。連絡くらいはしておけよ!と自分に突っ込む日々ではあった。


その時は精一杯やったつもりでも後々後悔することもけっこうある。どうも俺はツメが甘いんだな。最後の最後でまあこのくらいにしとこうか、と思ってしまう。人に対してもそうだ。そいつがいけないとわかっていてもとことん追い詰めることが出来ない。

「あの時ああしてればこうしてれば病」はそんなに頻発はしない。けれど重症化することはあるので、予防接種はしといたほうがいい。

予防接種は「やり過ぎかもだけどいちおうやっとく」ワクチンである。

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