出典を知らんのだけれども。
すごく気が立っているので近づいたらそれが誰であろうとぶっ飛ばす、みたいな意味に捉えている。
ピリピリした雰囲気。よく夫婦喧嘩でそんな空気になるとかならないとか聞きますね。知らんけどねえ。
失敗しそうな時、失敗の最中、失敗した時に「どうします?」なんて言われると「とりあえず黙っとけ!」みたいに猛々しい気持ちになってしまうことはままある。特に音響現場だとそう。ハウリング発生の時なんか秒単位で対処していない時なんかにこっちに近づいてきて「どうしますかね」みたいなことを言い出しそうな雰囲気を醸し出している奴(そんなやつはまあ滅多にいないけれど)はやはりぶっ飛ばしたい気持ちになる。
俺の口癖なんだが「溢したらまず拭け」。
まあアクシデントがあってミルクをテーブル一面にぶち撒けたとしますわね、そんな時に「ああごめんなさい!いましっかり持っていられなくてしまって、と言うのはですね」みたいな言い訳をとりあえず喋り出すやつっているじゃないですか。そういうやつにはいいから早く拭け!と怒鳴りたくなります。
失敗は誰しもある。それはもう仕方がないこと。大切なのは失敗を最小限に留める努力をすることだと思うんですよ。
早く拭かなきゃミルクはどんどん広がる。なんならテーブルからも溢れてしまうよ。とにかく拭くものを探して拭く。それがいちばん大事。
この「溢す」と「拭く」を「失敗」と「復旧」に置き換えてみてください。
演奏中ミスをする。そうしたら次からミスをしないようにすればいい。失敗はしたけれどすぐに復旧出来たのでトータルで見ればいい演奏だった、なんてことはよくあります。いけないのはミスをしたことを気に過ぎてしまうこと。表情に出してしまうこと。復旧できるタイミングが遅ければ遅いほど「失敗した感」は大きくなってしまう。
もう開き直って「失敗したな、ああ失敗したとも!それがなんなん?この後ノーミスでいったるから、寄るな来んな!来たらぶっとばす!」みたいな気持ちになってしまったほうがいい。そんな気持ちでいれば雰囲気を察して誰も寄って来なくなるよ。
名付けて「寄らば斬る」戦法。その間に頭をフル回転させてとにかく早く「拭く」のだ。
この記事へのコメント