良い曲悪い曲?

最近ジジイババアがYoutubeなんかにアップされている昭和の名曲のコメント欄に「この頃の曲は良かった」とか書いているのが散見される。、、、「散見」の使い方ってこれでいいんだっけ?

まあ懐古趣味ならそれはそれでいいんだけれど、「それに比べて最近の曲は良くない」とか比較するのは、良くない。良くないですよ。

大体いじましすぎる。本当にあなたがその曲が良いと思ってるんなら、あなたが良くないと思っている曲と比べて褒めることはないでしょうが。

そもそも(あなたの中での)良い曲と良くない曲と比べることに何か意味あるの?と問いたい。

いまの曲のなかで良い曲を探す、なんてこともやっていない。に違いない。ろくろく聴いちゃあいねえんだよ、最近の曲なんか。「いま」のいろんな曲を聴く機会も自分で作らなきゃできない「現在」ではあるからな。昔みたいにテレビつければ音楽番組という時代ではないからね。だからこそ比較しちゃあダメ。所詮同じようなジジイババアが上っ面で「そうそう!」っていうだけだもの。

まあしかし。昭和の曲のどういうところが良くて、いまの曲は良くないって言いたいんだろうか考えてみた。

多分だけれど、歌に関してはビブラート。特に昭和の人はビブラートが綺麗、もしくは大きいと「うまい!」と言う。演歌なんか特にそう。最近のシンガーはビブラートをあまり大きくかけないしノンビブラートも多いから、そこが物足りないんだと思うよ。俺はビブラートで歌の上手い下手を判断するのは間違っていると思う。日本はビブラートを偏重し過ぎ。

そして演奏は音数。昭和の曲は例えばバンドだったらバンドが実際出している音以上にはあまり足さなかった。基本シンプル。せいぜいストリングスとか仕掛け音(SE、サウンドエフェクト)。いまは足しまくっている。音が分厚い。それも昭和マニアから見れば画一的に聴こえるんじゃないかな。音数を増やすとどうしても似てくるから。

でも、音楽に対する価値観はあくまで主観。虫の音を心地よい音楽とする人もいれば、眠れない騒音とする人もいる。どちらもそれが「正解」なんです。

良い曲と悪い曲。こういうのの定義はその筋の専門家に任せるとして、、、我々は曲の良し悪し=好き嫌いでいいと思います。

それなら大好きと大っ嫌い、両方とも思い切り言えるものね。

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この記事へのコメント

  • こはるおと

    こんにちは。コメント失礼します。
    私も同じような疑問を頂いてて、リスナー側からすれば主観と好き嫌いで語れるものなのに、わざわざ比べられても、今の曲を気にせず聴いてる人からすればいい気分はしないよな、と感じています。

    そんな私も音楽を作っていますが、作る側としても誰かと比べながら褒められてもさして嬉しくない気がします…
    欲を言うなら優劣じゃなく、自分の曲を自分の曲という唯一の存在として見てもらうことが、一番嬉しかったりします。
    2024年11月25日 18:26
  • HAL

    >こはるおとさん

    コメントありがとうございます
    趣旨をわかっていただけて嬉しいです
    まず音楽に限らず何かと何かを比較すること自体、さして意味があることのように思えません
    何につけ、好きと言われれば嬉しいし嫌いと言われれば残念に感じる、そんな大雑把な二元論でいいと思うんですよね
    2024年11月27日 21:49