みんな違ってみんな良い…

…このセリフ嫌いなんだよな。

「価値観の多様化」というなんだか虚ろな言葉とともに何とも受け入れ難い嘘臭さを感じてしまう。

俺は何事にもひとつしかない正解というものがあると信じている。そして「次善」、二番手の大事さをもっと考えるべきだと思うのだ。

トップという概念が無くなることはないと思う。例えば100m走で10秒58と10秒61とは大差ないから同じ価値だ、とは決してならないでしょう。

但し世界第二位の記録、これはとても大事な価値があると思うんです。トップの次。そこで完全に満足はできないがそこまで来た喜び。この価値って本当に大きいんじゃないかな。具体性のある目標がひとつだけあるという立ち位置。ゾクゾクする。

だけど、二番手って結構冷遇されている。日本で二番目に高い山、二番目に広い湖の名を皆、知らないんだよな…。(ちなみに「北岳」と「霞ヶ浦」)

ビートルズの「ヘイ・ジュード」という曲。最も優れたパフォーマンスはやはり本家ビートルズのシングル・バージョンだと思う。これは異論ほとんどないんじゃない?

じゃあ二番手は?「ヘイ・ジュード」の二番目にいいやつは?

俺はこれだと思う。
https://youtube.com/watch?v=0y8Q2PATVyI&si=hYTgMHGNFSzm--WW

ヴォーカル、ウィルソン・ピケット。ギターはデュアン・オールマン。単に好きの度合いで言ったらむしろこっちの方が上かも。

何でも三番手以降はどうでもいい感じ。俺にとってはダントツトップとその次、ふたつにすごく興味がわく。

みんな違ってみんな良い、なんて考えられないなあ。良いものはオンリーワン。その次があってもその次の次はない。俺にとって価値のあるものってそんな感じ。もっともっと自分がいちばん好きなもの、いちばん大事なものって探した方がいいんじゃないかと思う。

なんとなくあるものみんななだらかに見てたら個性なんて無くなってしまうんじゃない?
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