最近はユーチューバーの皆さんがあからさまに「企業案件」という言葉を口にするようになっている。依頼を受けて自分の番組内でその企業や商品の宣伝をすることである。まああんまりミエミエの広告になってもシラけるので何気ない感じをも盛り込んだり、その辺の匙加減には気はだいぶ使ったりするのだろう。もちろんある程度以上の依頼金(?謝礼金というのかな)はいただけるわけだから、オイシイものなのだろう。
逆といっていいのか「ステルスマーケティング」なんてのもある。こちらは「宣伝」とわかってはいけない。ホントにさりげない感じでやらなきゃいけない。印象的には化粧品関係に多いような気がする。
音楽の世界では「タイアップ」というのがある。テレビドラマの主題歌やCMソングなどに有名アーティストが曲を提供することを指していることが多い。無名アーティストでは「タイアップ」とは呼ばれない(依頼側と無名アーティスト側とでははっきりとした主従関係になってしまうから)。
タイアップには二通りあって、テレビ側(テレビ局、とは限らない。番組スポンサーや商品提供企業も含む)からの依頼でアーティストが曲を作る場合と、既存の曲(未発表の場合もあるが)を使用させてくれとテレビ側が頼む場合とがある。しかし最近の日本ではほとんど前者の場合が多い。
昔(昭和の頃)は『そんなのは企業の手先になるようなもんじゃねえか!』みたいな風潮があってなかなか蔑まれる傾向にあったけれど、今やタイアップで食ってるアーティストも増えてきた。発表する曲する…