好きな映画の話し

好きな映画のタイトルをランダムに挙げてみる。 フェリーニのアマルコルド(1973) 時計じかけのオレンジ(1971) ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016) カルト(邦)(2012) 容疑者Xの献身(邦)(2008) プロメテウス(2012) どですかでん(邦)(1970) ミッドナイト・エクスプレス(1978) 仁義なき戦い・代理戦争(邦)(1973) 我ながら無茶苦茶だ。統一感が全く無い。しかし気取ってワザと難解でマイナーな映画だけ選んでいるわけではないのは、映画好きならお分かりいただけると思う。 映画は自分にとって日常と非日常の境目にある虚実ない混ぜの世界である。上に挙げた作品はどれもどちらにも片寄らないちょうど真ん中くらいにあるもの。 、、、実は、別格的に文句なく本当に好きな映画、自分にとって計り知れない価値のある映画が2本ある。 「バグダッド・カフェ」"原題:Out of Rosenheim、英題:Bagdad Café"(1987) と 「スモーク」"Smoke"(1995) である。 前者はもう一度生き生きと生きてみようと決意させてくれ、後者はもう一度人を愛してみようと思わせてくれた。 音楽を聴いたり映画を観たりして泣いたりするのを馬鹿にしたり冷笑する人とは到底分かり合えない。それだけは確かだ。 だからそういう人とは今後、音楽の世界に於いては出来れば関わり…

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12/10 ソロライブ④

10日後の12/10ソロライブ。 http://floatoneclub.com いまひとつの妄想を抱いている、、、。 会場の喫茶タカノさんは見通しがいいので奥のほうの弾き語る場所からは全体が見渡せる。 ライブが始まってしばらくすると知らない人が入ってくる。記憶にない。向こうもこちらに挨拶することもなく隅の方の席に座る。 ただ黙って聴いている。特別なリアクションはしない。拍手もしないけれど、ちゃんと聴いてくれているのが分かる。 記憶を辿るがわからない。誰なんだろうか、色々考える。知り合いではなくSNSでたまたまこのライブを知って来てくれたのだろうか。だとしたらすごい嬉しい。何処から来られたんですか、と訊ねたいところだけどもし知り合いで俺が失念してたのだとしたら失礼だよなあ、、、。 知り合いの知り合いかな。その人が来られなくて代わりに来たとか。そういうことは何度かあったし。これもどなた関係なのかとか訊ねたいところだけどタイミングが難しい。MCトークで訊くのもなんだし、終わった後だとすぐに帰られちゃうかも知れない。 もし今までに何らの関わり合いがあった方ならそれにまつわる曲でも演りたい。ビートルズ?オリジナル? とかね。 ライブの度にそういう事を考えてた時期があった。あの頃は徐々にそういう人が増えていくのがとても嬉しかった。新しい人の顔を見るのが非常に大きな喜びだった、、、。 そんな人が10人くらいきたらどうするんだろうな、、、というのが俺…

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知ったかぶり

知ったかぶりは嫌いではない。背伸びしている感じがなんだか健気で可愛く見える。 知ったかぶりしているうちにサッと調べて身につけて仕舞えばそれで全然構わない。そうやって知識を増やせるんなら非常に健全だ。 何にせよ何かのオーソリティになるのは大変だ。 ディレッタント、という定義がある。好事家(こうずか)というのかな、素人なのに趣味の範疇でその道を極めてしまうような人のことを指す。 この言葉が好きでね。むかしの名探偵はよく「なあに、僕なんか一介のディレッタントに過ぎませんよ」なんて謙遜をしていた。 アマチュアのあるべき姿であると思うんだ。知識、技術ともプロに引けを取らないのに、専業になる事を潔しとしない。めちゃくちゃかっこいい。 プロにならない方法論としてはかなり高潔でしかし充分野心的なアティテュードと言えるのではないか。

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